蘭州 炳霊寺石窟

- 甘粛省蘭州市永靖県の南西約40キロの小積石山中、黄河北岸の切り立った崖にある石窟寺。蘭州市の南西約100キロ。

- 炳霊の名はチベット語の「十万仏」に由来する。上寺と下寺と計195窟がある。多数を占める下寺では五胡(ごこ)十六国時代の西秦(せいしん)、北魏(ほくぎ)、隋(ずい)、唐(とう)の時代の造像が多い。

- 最大、最古の第169窟は幅26.75、奥行8.56、高さ15メートルの不規則な天然洞で約30の龕があり、西域(せいいき)風の石彫、石胎泥塑(せきたいでいそ)、泥塑の像と紅・青緑・黄を使った仏説法図などの壁画とからなり、現段階では中国最古の石窟、とくに円輪光背の説法図は西方と関連して重要。西秦建弘元年(420)の墨書銘もある。

- 隋の第八窟は造像と壁画で、唐代のは造像が多い。

- 険しい峡谷にあってイスラム教徒による破壊や外国人探検家による持ち出しを逃れたため、貴重な仏像が多く残されている。

